先日アップしたクリスマス小説、実は一通り書いたけどボツになっちゃった部分があるので、もったいないのでここでお披露目させていただきますネ。
「あ、引いたのやっぱりミカボンなんだね。うん、これ準備した時から『ミカボンにぴったりだよねコレ!!』って思ったもん、神様っているんだね☆」
校則違反のピンクの声が上がります。
その瞬間――ミカちゃんは石像のように固まりました。硬直しちゃいました。
「ミカボーン?どーしたの??」
微動だにしないミカちゃんの眼前でユミちゃんが手をひらひらさせます。
はっ!とミカちゃんが我に帰ります。
「…い、いえ、ちょっと立ちくらみがしただけです」
「立ちくらみ?」
ぎこちない、不自然な微笑のミカちゃんにユミちゃんが首を捻ります。
「大丈夫なん、ミカボン?体調悪かったら部屋戻って休んでもいいんやで?」
「そうですわ、健康はたとえ金塊をいくら積もうとも買えないものですわ。お体は大事になさいな。」
「だ、大丈夫です…その体調が悪いとかそんなのじゃないですから。」
ユウちゃんと譲野さんにミカちゃんはやっぱり青い顔をして頭を横に振ります。
うん、ミカちゃんは確かに体調が悪いんじゃないもんね。私は分かる。
…というか、気付いてないのは三人だけ。
「ほんならええんやけど。」
「無理はなさらないでね?」
気付かない二人は浮かない表情です。と、そこに、
「大丈夫だよ、二人とも。ミカボンは体調が悪いんじゃないよ。」
いつになく真面目な顔をしたユミちゃんが二人に微笑みかけます。
え…ユミちゃん…分かってるの、ミカちゃんの立ちくらみの理由…でもそれは……
――ユミちゃんが、口を開きます。
「ユミのプレゼントが嬉しすぎて立ちくらみがしたんだよね、大丈夫、ユミは分かるよ、ミカボンとは同室の仲だもん☆」
…一番分かってないじゃんかぁあああ!!!!!
夢宮→ミカぼんのプレゼント交換シーン。
夢宮のボケる内容がどーにもインパクトが薄い気がしたのでこれはあえなくボツとなりました。リカのツッコミもちょっと入れにくかったし。
けども、こっちの方がミカぼんの行動にあんま違和感感じないし、お嬢とユウも喋ってるという点ではこっちの方が自然な感じはします。
私は最終的にはこれを選びませんでしたが、こっちの方がよかったって方もいらっしゃるかも。まぁ、これはもう人の好み…かなぁ?
以上、こたつむりでした。